資格と視覚(センス)
社会人になれば多くの人が車やバイクに乗るために運転免許証を取得します。
運転免許証の交付を受ければ、日本中車やバイクに乗って移動することが可能です。
当然、乗り始めてすぐは初心者ですから技術も経験も少なく、事故を起こす確率が高いです。
そして皆さんもご存じの通り、運転になれてくると逆に注意散漫になり、
これも事故の確率が高くなる原因です。
建築も同じです。
大学・高校を卒業すれば条件こそ違いますが資格試験を受け、建築士や施工管理技士の習得が必須です。
資格を習得すれば、設計や現場監督をすることが可能です。
そして何より資格習得ということは、社会から認めらる証でもあります。
ハンドルを握ったら、初心者なんて関係ありません。
何か事故や法令違反を起こせば法律にのっとって裁かれます。
私も現場監督の資格を習得して15年程経ちます。
思い返すと、資格習得の時は、資格試験の勉強はしたものの、“経験”は少なかったように思います。
資格をとった直ぐの言わば初心者マークの時代から今日までに習得した物はこの“経験”であり、
“センス”だと思います。
当然建築基準法を遵守したうえでのことですが、
「この木のサイズは○○mmが見え方も良い、このピッチ(間隔)はこの角度から見ると中が見えない、
この部材の割付は○○に合わせたほうがキレイ」
このような視覚からなる建築の美的感覚も培われました。
内容にもよりますが、美的感覚は建築基準法を犯すことはありません。
ならば少しでも我が家に愛着を持ってもらうために、
こだわりを喜んでもらうために、
“センス”を発揮したいと思います。
だからこそ資格は当然、視覚(センス)も当然大切です。
石丸